ほくろ除去ペンの効果と危険性を検証!皮膚科医が明かす失敗の真実
ネット上のレビュー動画では、ペン先から放たれる火花とともに黒ずみが一瞬で炭化し、剥がれ落ちる様子がドラマチックに演出される。これを見た視聴者が「自宅で簡単に消せる」と信じ込むのは無理もない。しかし、現実の皮膚反応は動画のように都合よくはいかない。
セルフ施術を試みた人々から最も多く報告されるのが、消すはずだった患部が前よりも目立つ状態に陥る「瘢痕化(はんこんか)」や「重度の色素沈着」だ。表皮を焼き削る深さを素人がミリ単位で調節することは不可能に近い。浅すぎれば色素は残り、深く焼きすぎれば真皮層を破壊してクレーター状の陥没やケロイドを形成する。
激しい痛みと戦いながら肌を焼き、数週間後に残ったのはほくろではなく赤黒く盛り上がった火傷痕だったという悲劇は、決して稀なケースではない。一度失われた肌の平滑性を取り戻すには、セルフケアにかかる費用の数十倍から数百倍の治療費と長い歳月が必要となる。