五輪選手村で配られるコンドームの謎!配布理由とアスリートの現実
この取り組みは決して最近の気まぐれで始まったわけではない。歴史をさかのぼると、1988年に開催されたソウル五輪がすべての原点である。当時は世界中でエイズ(HIV)の感染拡大が深刻な社会問題となっており、若者の模範となるアスリートを通じて正しい知識を広めることが急務とされていた。
性感染症予防・HIV啓発のスローガンのもと、大会組織委員会が公的に無料配布を実施したことで、スポーツとパブリックヘルスが初めて力強く結びついた。ソウル大会での試みは世界的な賞賛を浴び、それ以降の夏季・冬季のすべての大会において、安全な性交渉を呼びかける世界共通のメッセージとして標準化されていった経緯がある。