田中裕子と沢田研二が紡ぐ絆の真実 名作共演から知られざる素顔
二人の関係を語る上で欠かせないのが、1985年に公開された映画『カポネ大いに泣く』だ。鬼才・鈴木清順監督が手掛けたこの娯楽大作で、ふたりはスクリーン上で見事な化学反応を起こしてみせた。破天荒なストーリー展開の中で見せた息の合った演技と、漂う色気。映画業界の内外からは、単なる共演以上の熱量が画面越しに伝わってくると大きな話題を呼んだ。
邦画の歴史に刻まれたこの作品は、二人の表現者としての才能が真っ向から衝突し、高め合った稀有な瞬間をとらえている。銀幕で見せた緊張感と親密さは、後年の二人の絆の深さを予感させるに十分な熱量を秘めていた。