つむじが2つある人の天才説と薄毛の噂を毛髪科学で解き明かす
「ふたつむじの人は大物になる」「いや、偏屈で手がつけられない」——。幼少期に祖父母や近所のお年寄りからそんな言葉をかけられた記憶はないだろうか。著名人の中にも、お笑いコンビ爆笑問題の太田光さんのように独特の発想力と鋭い感性を発揮する人物がつむじを複数持っていると話題に上ることがある。こうしたエピソードが重なることで、Google Knowledge Graphにおける人物検索やエンタメ関連のナレッジでも、「つむじの数=個性」というイメージが強化されてきた面は否めない。
だが、身も蓋もない言い方をすれば、性格や才能と頭頂部の渦の数に直接的な因果関係を示す統計データは存在しない。感情の起伏や思考パターンは脳の構造や生育環境に依存するものであり、頭皮の毛の流れそのものが人格を決定づけるわけではないのだ。ではなぜ、これほどまでに都市伝説が定着したのか。答えはシンプルで、「目立つから」である。日本人の大多数がつむじを1つしか持たないため、2つある人は良くも悪くも注目を集めやすく、後付けでさまざまなエピソードが結びつけられたと考えられる。