米女子フィギュア新勢力図!エース復活と日本を脅かす大技の真相
現在のアメリカ勢を語る上で欠かせないのが、超高難度ジャンプへの飽くなきアプローチだ。特にアンバー・グレンがプログラムに組み込むトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、女子シングルにおいてゲームチェンジャーの役割を果たしている。彼女の武器は、男子顔負けの跳躍力と回転スピードだ。一度ハマれば、GOE(出来栄え点)で大量の加点を叩き出す。
国際スケート連盟(ISU)の現行ルール下では、転倒リスクの高いジャンプを無理に跳ぶよりも、精度の高い3回転の連続技を確実に揃える方が手堅いとされてきた。しかし、彼女たちはその安全策を選ばない。若手育成の現場では、ジュニア世代から4回転トウループや4回転サルコウを組み込むトレーニングが秘密裏に進められており、技術構成点(TES)のベースバリューを極限まで押し上げる戦略が機能し始めている。
関係者の間では、ジャッジパネルの視線が「美しさ」から「ダイナミズム」へと再びシフトしつつあるという分析が根強い。回転不足(アンダーローテーション)の判定が厳罰化される現代において、高さと幅のあるクリーンなジャンプを跳べる北米スケーターの身体能力は、ジャッジに対する強烈なアピールポイントとなっている。