フォーシームとは?ストレートとの違いや握り方・浮く原理を徹底解説

フォーシームとは?ストレートとの違いや握り方・浮く原理を徹底解説の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

打者が「高めのストレートがホップした」「ボールが浮き上がってきた」と表現することがあります。物理学的にボールが重力に逆らって上方に上昇することはあり得ませんが、人間の脳には確実に「浮いた」と感じさせる科学的な原理が存在します。

その鍵を握るのが「バックスピンによるマグヌス効果」と「ホップ成分(Induced Vertical Break / IVB)」です。

ボールに強い逆回転(バックスピン)がかかると、ボールの上側と下側で空気の流れに速度差が生じ、上向きの揚力(マグヌス力)が発生します。投球がキャッチャーへ到達するまでの約0.4秒間、通常のボールは重力によって数十センチ落下しますが、強力なバックスピンがかかったフォーシームは落下の幅が極めて小さくなります。

打者の脳は「これまでの経験値から、ボールはこの軌道で落ちてくるはずだ」と予測してバットを振ります。しかし、落下幅が予測より5〜10センチ小さかった場合、打者の目には「ボールが下から上に浮き上がってきた」と錯覚され、バットはボールの下を空転することになります。

かつて阪神タイガースなどで活躍した藤川球児氏の「火の玉ストレート」は、この原理の究極系です。NPB平均の回転数が毎分約2,200回転であるのに対し、当時の推定で毎分2,600回転以上、かつ回転軸の傾きがほぼ垂直に近い純バックスピンであったため、驚異的なホップ成分を生み出していました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。