伝説の幕引きと感動の舞台裏!名選手が最後に遺した言葉と軌跡
プロレスの世界における幕引きは、肉体と魂を削り合う壮絶な表現行為そのものである。新日本プロレスリングでトップレスラーとして君臨し、プロレスリング・ノアでキャリアの終着点を迎えた武藤敬司のラストマッチは、プロレス史に残る傑作となった。ボロボロになった両膝を抱えながら、東京ドームのメインイベントで内藤哲也と激突した夜のことは記憶に新しい。
試合終了のゴングが鳴り響いた直後、武藤は盟友・蝶野正洋をリングに呼び寄せ、突如として幻のラストバトルを敢行した。台本のない現実とロマンが交錯するリング。己のプロレス人生をすべてファンへ捧げ切るその演出力とプロ意識は、エンターテインメントの真髄をまざまざと見せつけた。