役所広司の若い頃が色気爆発!無名塾から世界的名優への衝撃軌跡
役所広司のキャリアを語る上で欠かせないのが、世界を熱狂させた二つの金字塔だ。1996年の『Shall we ダンス?』では、どこか満たされない日常を抱え、ダンス教室の扉を叩く真面目なサラリーマンを好演。不器用ながら情熱を取り戻していく姿は国内外で熱い共感を呼び、アメリカでのリメイクにもつながる社会現象となった。
その翌年、今村昌平監督の『うなぎ』(1997年)でカンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを受賞。妻を殺害した過去を背負い、うなぎにしか心を開けない仮釈放中の男という極限の役柄を、静謐かつ狂気を孕んだ佇まいで演じきった。陽と陰、喜劇と悲劇。正反対の傑作を立て続けに世に送り出したことで、国際舞台における確固たる評価を決定づけたのである。