南京事件の真相とは?30万人説の根拠と一次資料から読み解く最新検証

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歴史認識の対立を乗り越えるため、2006年から2009年にかけて日中両国の近現代史研究者によって進められたのが「日中歴史共同研究南京事件」のプロジェクトでした。

2010年に公表された最終報告書では、犠牲者数に関する見解の一致には至らなかったものの(日本側は2万人を上限とする説から20万人説まで併記、中国側は30万人以上と記述)、「日本軍による捕虜・投降兵の不法殺害、略奪、放火、女性への暴行が存在した」という基本的事実においては日中双方の学術的合意が形成されました。

また、「南京事件教科書記述の変遷」を見ると、1970年代の本多勝一氏によるルポルタージュや家永教科書裁判を経て、1980年代以降の日本の検定教科書には南京事件の記述が定着しました。現在の日本の中学・高校の歴史教科書では、事件の発生と被害の存在を記述しつつ、被害者数については「多数」「諸説ある」といった客観的な補足が付されるのが一般的となっています。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。