リニア前夜の地価高騰と下町情緒!激変する中村区の素顔を追う
巨大ターミナルの足元深くでは、異次元のアンダーグラウンド工事が粛々と進む。東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が進めるリニア中央新幹線の新駅建設をはじめ、官民一体となった名古屋駅再開発プロジェクトはすでに最終コーナーへと差し掛かった。名鉄百貨店や近鉄パッセなど老舗ビル群の一体建て替え計画は、駅周辺のスカイラインを根本から塗り替えようとしている。
沸き立つのは都市開発・不動産業界だけではない。オフィス需要の逼迫を見越した大手デベロッパーの札束が飛び交い、駅徒歩圏の公示地価は記録的な上昇カーブを描く。「これほどの地殻変動は戦後の復興期以来だ」と、地元不動産関係者は息を呑む。かつて駅前周辺に漂っていたのどかな空気は完全に消え去り、国際競争力を意識したハイグレードオフィスと高級レジデンスの建設ラッシュが続く。