命の代償か、形骸化した名誉か――現代日本が問い直す「二階級特進」のリアルと知られざる制度の裏側
すべての公務災害が特進の対象になるわけではない。ここには厳格な境界線が存在する。例えば、警察官が勤務中に交通事故で亡くなった場合と、凶悪犯との対峙中に刺殺された場合では、取り扱いが全く異なる。後者のような「生命の危険を顧みず職務を遂行した」ケースにのみ、二階級特進が適用されるのだ。自衛隊や消防でも、災害派遣時の救助活動など、極限状態での死がその対象となる。現場の指揮官による上申と、内閣府や各省庁による厳格な審査を経て、初めて決定される狭き門なのだ。