昭和史を揺るがした2・26事件の真実!未公開資料が明かす全貌
なぜ彼らは、自らの命を賭してまで決起に及んだのか。最新の研究と近年公表された未公開資料が明かすのは、単なる軍部主導の権力奪取劇ではなく、極度の農村恐慌が生んだ切実な危機感だった。当時の日本社会は世界恐慌の直撃を受け、特に東北地方をはじめとする農村部は娘を売らざるを得ないほどの極貧に喘いでいた。現場の兵士たちの窮状を目の当たりにしていた青年将校たちにとって、腐敗した政治家や財閥は許しがたい悪そのものに見えていたのだ。
発掘された当時の取調調書や秘匿日記を分析すると、決起の直前まで繰り広げられた葛藤と、昭和維新にかける並々ならぬ凄みが浮かび上がる。「天皇の側近を取り除けば、理想の国家が実現する」という純粋すぎる信仰。その過激な純粋性こそが、クーデターという最悪の選択肢へと彼らを奔らせた真相であった。