三峯神社の御眷属拝借に隠された不思議な現象と狼信仰の真実を追う
御眷属拝借は、ただの「パワースポット巡り」の感覚で軽い気持ちで行ってはならないとされる。ここには古来厳格に守られてきた数々の禁忌(タブー)が存在するからだ。
第一に、拝受してから必ず一年以内に神社へお返し(返納)しなければならないという絶対のルールがある。もし返納を怠り放置すれば、守護を行っていた御眷属が荒ぶる存在へと転じ、家中に不吉な出来事や体調不良を引き起こすという言い伝えがある。借りたものは期限通りにお返しする、という神様との契約なのだ。
また、お札を祀る場所の衛生状態や日々の敬意も問われる。埃まみれの場所に放置したり、肉類を粗末にお供えしたりすることは不敬とみなされる。ある講中では「途中で寄り道をせず真っ直ぐ帰宅しなければならない」とも教えられており、拝受した瞬間から緊張感を持ったお祀りが始まるのである。