新生児の鼻づまり・フガフガ音はなぜ?原因と即効解消法・受診目安を解説

新生児の鼻づまり・フガフガ音はなぜ?原因と即効解消法・受診目安を解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

新生児のフガフガ音に直面した際、多くの親が「風邪をひかせてしまったのではないか」「アレルギーがあるのでは」と自分を責めてしまいがちです。しかし、日本小児呼吸器学会などの臨床データが示す通り、新生児の鼻づまりの原因と理由の大半は病的な感染症ではなく、身体構造の未熟さに起因する生理現象です。

新生児特有の呼吸構造には、以下の4つの決定的な要因が存在します。

  • 鼻腔(鼻の通り道)が極端に狭い:生後間もない赤ちゃんの鼻腔の直径はわずか2〜3ミリ程度しかありません。大人のように余裕のある空間が存在しないため、大人の感覚では気にも留めないような極小の鼻くそや分泌物の塊がひとつあるだけで、空気の通り道がほぼ完全に塞がれてしまいます。
  • 完全な「絶対的鼻呼吸」であること:人間は成長とともに口呼吸を覚えますが、生後数ヶ月までの新生児は喉頭の位置が高く、解剖学的に「鼻呼吸」しか行えません。口を開けて眠っているように見えても気道は鼻と直結しているため、鼻道が狭まると物理的な摩擦音として「フガフガ」「ズーズー」という大きな音が鳴り響いてしまいます。
  • 自律神経と鼻粘膜が未熟で過敏:赤ちゃんの鼻粘膜は大人よりも薄く毛細血管が密に張り巡らされており、わずかな室温の変化(冷気)やホコリ、乾燥といった外部刺激に敏感に反応してすぐに腫れ上がります。アレルギー反応を起こしていなくとも、環境の変化だけで鼻粘膜が浮腫(むく)んで分泌物が増加します。
  • 母乳やミルクの逆流(溢乳):胃の形状が徳利状(まっすぐな円筒形)であるため、新生児は授乳後に母乳やミルクを頻繁に吐き戻します。その一部が喉の奥から鼻腔の後ろ側へと流れ込み、乾燥して白いカスとなって鼻腔を狭めるケースが日常的に発生します。

生後1ヶ月前後の乳児健診でも、「熱はなく、母乳も飲めているが、鼻がずっと鳴っている」という主訴で訪れる保護者の割合は非常に高い水準にあります。苦しそうな音の響きに反して、生体防御反応としての正常な適応過程であるケースが少なくありません。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。