口内炎の治し方裏ワザを徹底検証!痛みを即効で消す科学的ケア
ネットの掲示板や動画サイトで長年根強く語り継がれているのが、「塩を直接患部に塗り込む」という荒療治です。「浸透圧で雑菌を殺菌する」「一瞬激痛に耐えれば麻痺して痛みが消える」といったもっともらしい理屈が添えられていますが、口腔外科の専門医らは口を揃えてこの行為に警鐘を鳴らしています。
塩を直接潰瘍面に擦り付けると、急激な浸透圧の変化によって傷口の健康な上皮細胞まで脱水状態に陥り、組織が壊死します。痛みが引いたように感じるのは、殺菌されたからではなく、痛覚神経が強烈な刺激によって一時的に麻痺したに過ぎません。むしろ患部を自ら広げ、治癒までの日数を数日遅らせる自傷行為に近いリスクを孕んでいます。
また、「イソジン(ポビドンヨード)などのうがい薬原液を患部に綿棒で直接塗る」という裏ワザも同様に推奨されません。ポビドンヨードは極めて強力な殺菌力を持ちますが、原液レベルの高濃度で使用すると、患部の肉芽形成を阻害し、口腔内の正常な常在菌叢まで根こそぎ破壊してしまいます。うがい薬を用いるのであれば、規定濃度に薄めたアズレンスロホン酸ナトリウム水和物など、粘膜修復・抗炎症作用を主体とした低刺激な製剤を選択するのが口腔粘膜保護の鉄則です。