2026年夏の尾瀬が揺れている——東北最高峰・燧ヶ岳が突きつける気候異変とオーバーツーリズムの最前線
2026年シーズン、環境省と地元自治体は混雑緩和と遭難防止を狙い、スマートフォンの位置情報を活用した入山追跡とデジタル登山口チェックインの運用を本格化させた。混雑状況を可視化し、分散登山を促す試みだ。
だが、ハイテク化が進む一方で、登山者のリテラシー格差はかつてないほど広がっている。スマートフォンに頼り切って予備バッテリーも紙の地図も持たずにバッテリー切れで日没を迎える遭難者、軽装のまま悪天候に突っ込むインバウンド観光客。救助要請の無線連絡が入るたび、現場の緊張感は限界まで高まる。