なぜニンニク不使用?世界がハマる「京都中華」3つの秘密を徹底解説

なぜニンニク不使用?世界がハマる「京都中華」3つの秘密を徹底解説についての真相を徹底解説します。

京都の中華料理を語る上で欠かせないのが、その生い立ちの特殊さだ。大正から昭和初期にかけて、中国大陸から渡ってきた料理人たちが京都の地で腕を振るい始めた際、壁となったのは地元の人々の繊細な味覚だった。とりわけ花街で働く芸妓や舞妓にとって、ニンニクや生姜の強い匂いは着物への匂い移りや翌日の座敷での接客に支障をきたす。そこで職人たちは考え抜いた。油を限界まで減らし、香辛料の主張を控えめにする。代わりに引き立て役に抜擢されたのが、京都の出汁文化だった。

昆布と鰹節で丁寧にとった和風出汁をベースに、鶏ガラや豚骨のスープを絶妙なバランスで合わせる。仕上がる料理は、優しく、どこまでも深い。口に含んだ瞬間に広がるのは強烈なパンチではなく、じわじわと体に染み渡る旨味の余韻だ。油で重たくなりがちな中華のイメージは一変し、毎日でも食べられる上品な一品へと昇華を遂げた。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。