塔婆料の書き方完全解説|薄墨はマナー違反?封筒選びと相場の真相

塔婆料の書き方完全解説|薄墨はマナー違反?封筒選びと相場の真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

親族が集う法要の現場では、「卒塔婆の費用は施主が全額持つべきなのか、それとも申し込んだ親族が各自で負担するのか」という費用負担の線引きを巡って議論が起きることがあります。

原則として、卒塔婆は「故人に対して供養を手向けたい人」が個人の意思で立てるものです。そのため、施主が代表して立てる分は施主が支払い、兄弟や子供、親族が「〇〇家子供一同」「施主の弟〇〇」として個別に立てる分は、申し出た本人が各自で塔婆料を包んで施主に預けるか、寺院に直接納めるのが本来の姿です。ただし、近年では親族間の金銭トラブルを避ける目的で、施主が法要の経費として一括で全額立て替えて支払うケースも増えており、親族内での事前のすり合わせが不可欠です。

また、仏教における極めて重要な例外として知っておくべきなのが「浄土真宗では卒塔婆供養を行わず、塔婆料も一切不要」という教義上の事実です。浄土真宗(本願寺派・大谷派など)では、「他力本願」の教えに基づき、故人は亡くなった直後に阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ往生し、即座に成仏している(往生即成仏)と考えます。

したがって、残された遺族が後から善行を積んで故人の成仏を助ける「追善供養」という概念自体が存在しません。卒塔婆はサンスクリット語の「ストゥーパ(仏塔)」に由来する追善の塔であるため、教義にそぐわないものとして境内に卒塔婆を立てる習慣がないのです。もし自身の菩提寺が浄土真宗であるにもかかわらず、「塔婆料はどうすればいいか」と相談してしまうと、宗派の教えを理解していないと受け取られかねないため十分注意してください。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。