白目が突然真っ赤に充血?上強膜炎の原因・結膜炎との違いと正しい対処法

白目が突然真っ赤に充血?上強膜炎の原因・結膜炎との違いと正しい対処法とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

「目が赤くなったら薬局の目薬をさせばいい」という長年の習慣は、上強膜炎において最大の罠となります。ドラッグストア等で「充血を素早く取る」と大々的に宣伝されている市販の一般用点眼薬には、高確率で塩酸テトラヒドロゾリンなどの「血管収縮剤」が配合されています。

この血管収縮剤を点眼すると、血管が強制的に細くなるため、点して30分ほどで白目が真っ白になり、一見すると完治したかのような錯覚に陥ります。しかしこれは組織の炎症が治ったわけではなく、単に血管を無理やり締め上げているに過ぎません。数時間が経過して薬効が切れると、虚血状態に陥っていた組織が酸素を求めてリバウンドを起こし、投薬前よりもさらに激しく血管が怒張して充血が悪化するという悪循環(リバウンド充血・薬剤性結膜炎)へと転落します。

また、ネット上では「目を温めると血流が良くなって早く治る」という民間療法が散見されますが、これも急性炎症期においては厳禁です。炎症が激しい上強膜炎の初期に蒸しタオル等で患部を温めると、血管拡張がさらに促進され、ズキズキとした拍動性の痛みが増幅してしまいます。初期の激しい熱感や痛みに対しては、清潔な冷たいタオルで軽く冷やす(アイシング)ことが理にかなった応急処置となります。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。