譜読みとは?初見との決定的な違いと楽譜がスラスラ読める実践上達法

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「譜読み(ふよみ)」とは、単に五線譜に並んだ音符の音名(ド・レ・ミ…)を声に出して読むことではありません。音楽教育現場の共通見解として、譜読みとは「楽譜に記されたあらゆる情報(音の高さ、リズム、拍子、調性、強弱、アーティキュレーション、運指)を総合的に理解し、それを実際の演奏動作として指や身体に落とし込む作業」と定義されます。

多くの独学者や初級者がハマる思わぬ落とし穴が、「ドレミを声に出して鍵盤を探し当てれば譜読みが終わった」と錯覚してしまう点にあります。音名を1音ずつ特定して鍵盤を叩くだけでは、音楽としての流れやリズムの骨格、最適な指の配置が一切構築されていません。結果として、音が途切れ途切れになり、何度弾いても同じ箇所で指が止まってしまう悪循環に陥るのです。

本来の譜読みとは、建築でいえば「設計図を深く読み解き、頑丈な基礎工事と柱の組み立てを完了させるプロセス」です。楽譜の全体像を把握し、楽曲の構成や和声の響きを頭のなかでイメージしながら、無理のない合理的な体の動かし方を決定づける作業こそが、譜読みの真の姿といえます。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。