【2026年現地ルポ】嵐の日本海、死守される「黄金の漁場」——違法操業の影と闘う現場の真相
以前目立った木造の小型船に代わり、近年存在感を増しているのが、高出力エンジンと堅牢な鋼鉄船体を持つ大型漁船だ。これらは数隻から十数隻のグループで行動し、集魚灯の光で海面を焼き尽くすかのように根こそぎイカを釣り上げる。
さらに深刻なのは、捕獲された水産物がどのようなルートで流通しているかという点だ。違法に採捕されたイカやカニが、第三国の市場を経由してグレーな水産物として流通している疑いがある。水産資源の奪い合いは、海の上だけでなく、グローバルなサプライチェーンの暗部でも起きている。