家康が江戸城石垣に選んだ「伊豆石」の秘密と最新遺跡巡りルート
なぜ徳川家康は、わざわざ海を隔てた伊豆の山々から大量の石材を買い求め、本拠地の石垣に採用したのか。その最大の理由は、伊豆半島が誇る火山活動が生み出した安山岩や凝灰岩の圧倒的な加工のしやすさと耐火性にある。
当時、江戸幕府が開かれたばかりの江戸は湿地帯が多く、軟弱な地盤を支える強固な基盤構築が急務だった。燃えにくく加工しやすい伊豆石は、水害や火災に見舞われやすかった新都の防衛策としてまさに理想的な建材だったのだ。現地に残る石切り場の痕跡からは、規格化された石材を効率的に切り出すための緻密な技術指導が行われていた証拠が見つかっている。