ツナ缶ゴキブリ混入の真相と裁判判決|公表遅れや現在の安全性を徹底解説
事件の発覚後、事態は委託元と下請け企業による異例の法廷闘争へと発展しました。
はごろもフーズは、異物混入によってブランド価値が著しく毀損され、製品の廃棄や問い合わせ対応、売上の減少など甚大な損害を被ったとして、製造元である興津食品に対して約8億9000万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こしました。
裁判では、下請け側の製造物責任や注意義務違反の度合いと、委託元であるメーカー側が負うべき管理監督責任のバランスが激しく争われました。司法が下した判断の推移は以下の通りです。
- 一審・静岡地裁判決(2026年):興津食品側の製造過失と契約違反を認め、請求額の一部である約1億3000万円の支払いを命じる判決を下しました。
- 控訴審・東京高裁判決(2026年):下請け側の責任を認めつつも、メーカー側が持つ影響力や取引関係、損害発生の因果関係を精査した結果、賠償額を約6000万円に減額する判決を言い渡し、これが確定しました。
司法の場において下請け側の過失責任が明確に認められた一方で、発注企業側のリスク分担やサプライチェーン全体の管理責任についても深い教訓を残す裁判結果となりました。