【全貌解剖】佐村河内守ゴーストライター事件の全真相と現在の姿
代作の発覚を受け、CDの販売元であった日本コロムビアは大混乱に陥った。同社は直ちにアルバムの出荷停止および店頭からの回収措置を発表。長年プロモーションを仕掛けてきたCD業界の重鎮にとっても、壊滅的なイメージ打撃となった。
また、著作権管理を行う日本音楽著作権協会(JASRAC)も即座に対応へ動いた。佐村河内氏名義で登録されていた全楽曲の分配金を一時凍結し、著作権の帰属を巡る法的な確認作業に追われることとなった。この一連の騒動は、クラシック音楽界全体にも重い問いを突きつけた。評論家やファンが称賛していたのは「作品そのものの美しさ」だったのか、それとも「過酷な障害を克服したという劇的な物語」だったのか。権威ある賞や批評が物語の威光に眩まされていた現実に、強い不信の目が向けられたのである。