夢遊病はなぜ起きる?原因と危険性・無理に起こしてはいけない真相
子どもの頃の症状が思春期を過ぎても治まらない場合や、成人に達してから突然発症するケースには注意が必要です。大人の夢遊病の発症率は約1〜2%と決して高くありませんが、子どもに比べて行動範囲が広がり怪我や事故の危険性が格段に高まるという深刻な特徴があります。
成人の発作を誘発する主な引き金には、以下のような日常的・医学的要因が存在します。
- 慢性的なストレスと深刻な睡眠不足:脳の疲労が限界に達すると、深い眠りからの覚醒パターンが著しく乱れます。
- アルコールの過剰摂取:飲酒は睡眠の構造を破壊し、夜間の異常覚醒を頻発させます。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS):無呼吸による低酸素状態や息苦しさが、深いノンレム睡眠からの無理な覚醒を強制します。
- 発熱・特定の薬剤:解熱剤や睡眠薬、抗うつ薬の一部が中枢神経を刺激して誘発することがあります。
成人の場合、階段からの転落、窓からの飛び降り、無意識での自動車の運転、調理器具や刃物に触れてしまうなど、生命に関わる重大な事故に直結する恐れがあります。大人の発症は「ただの寝ぼけ」と放置せず、身体とメンタルヘルス双方の危険信号として捉える必要があります。