自転車の平均時速は何キロ?車種別の決定的な差と通勤時間の真実
急坂の多い地域や子育て世代に絶大な人気を誇る電動アシスト自転車ですが、ネット上では「電動だからロードバイク並みに速く走れるのではないか」という誤解が散見されます。しかし、ここには法律に基づいた厳格な技術的制約が存在します。
日本の道路交通法施行規則において、電動アシスト自転車の制限速度(アシスト比率の規定)は次のように定められています。
- 時速10km未満:最大で人力1に対してアシスト力2(1:2の最大補助)
- 時速10km〜24km未満:速度が上がるにつれて補助力がリニアに減衰
- 時速24km以上:アシスト力が完全ゼロ(補助停止)
公道走行試験やユーザーの生の声からも明らかなように、電動アシスト自転車で時速24kmを超えて走ろうとすると、急激にペダルが重くなります。一般的な電動アシスト自転車はバッテリーやモーターを搭載しているため車体重量が25〜30kg前後あり、アシストが切れた瞬間にその重力負荷がダイレクトに乗り手の脚にかかるためです。
つまり、電動アシスト自転車の真価は「最高速度を伸ばすこと」ではなく、「時速0kmからの発進加速」と「上り坂での速度低下を防ぐこと」にあります。平坦路をハイスピードで駆け抜けたいユーザーが電動アシストを選ぶと、「スピードが出ない割に疲れる」というミスマッチを招くことになります。