歌舞伎町の中国マフィアはなぜ消えた?警察の壊滅作戦と現在の真相
かつての歌舞伎町において、中国系犯罪組織は決して一枚岩ではありませんでした。出身地域ごとに形成された「北京グループ」「上海グループ」「福建グループ」、さらには台湾系グループなどが入り乱れ、縄張りや利権をめぐって激しく対立していたのです。
特に上海系は風俗店や違法マッサージ店、偽造テレホンカードの密売などを仕切り、北京系や東北系は凶悪な強盗やみかじめ料の徴収で急速に勢力を拡大しました。この動きは、街の利権を一手に握っていた日本の指定暴力団(住吉会系組織など)との激突を生みます。
その緊張が極相に達したのが、2002年8月に発生した「歌舞伎町喫茶店パリジェンヌ発砲事件」です。白昼堂々、喫茶店内で住吉会系組員が中国マフィア幹部らを射殺した事件は、世間に大きな衝撃を与えました。当時は「いつ銃撃戦に巻き込まれてもおかしくない街」として、一般市民が足を踏み入れるのをためらうほどの危険地帯と化していたのです。