料理が劇的に旨くなるナスの切り方大全!油を吸わせない裏ワザと料理別極意
ナスの調理で切り方と並んで重要なのが「色止め」と「アク抜き」の正しい知識です。ネット上には昔ながらの常識が散見されますが、現代のナスにおいては科学的に正しいアップデートが必要です。
ナスのアク抜きは本当に必要か?「アク抜き 理由」の真相
ナスを切って放置すると断面が茶色く変色するのは、ナスに含まれるポリフェノール化合物(クロロゲン酸など)が酸化酵素「ポリフェノールオキシダーゼ」の働きで空気中の酸素と結びつくためです。
昭和以前のナスはエグ味や渋味が強かったため長時間の水晒しが必要でしたが、現代の流通品種は品種改良が進みエグ味が極めて少ないため、過度なアク抜きは不要です。むしろ、水に10分以上浸けると水溶性のカリウムやビタミン、旨味成分が水に流れ出てしまい、果肉が水っぽくなってしまいます。切ってすぐに加熱調理する場合は、アク抜きを完全に省略しても何ら問題ありません。
ナスニンを閉じ込める「ナス 変色防止 色止め」の3原則
ナスの鮮やかな紫色は、ポリフェノールの一種である「ナスニン」によるものです。ナスニンは水溶性で熱に弱いため、普通に煮ると出汁の中に色が溶け出し、皮がくすんだ灰色に変色してしまいます。プロが実践する色止めの鉄則は以下の3点です。
- 高温の油で皮目を先にコーティングする:180℃以上の高温の油で皮側を数秒〜数十秒加熱すると、表面の細胞が瞬時に凝固し、ナスニンが外へ流出するのを防ぎます。煮浸しを作る際も、一度皮目を素揚げ(または多めの油で焼き付け)してから煮汁に落とすのが鉄則です。
- 酸(酢・レモン汁)を利用する:ナスニンは酸性条件下で鮮やかな赤紫色に安定する性質があります。柴漬けや南蛮漬けで酢を使うのは、保存性だけでなく色止めの科学的根拠に基づいています。
- 鉄イオンやミョウバンを活用する:漬物においては、鉄粉やミョウバン(アルミニウム化合物)とナスニンが結合(キレート化)することで、極めて安定した鮮青色に固定されます。