変貌を遂げる大阪・九条:万博後の再開発の波と歴史的色街が揺れる「伝統と消滅」の現在地
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万博開催に向けたインフラ整備が一巡した今、大阪市の都市計画の照準は周辺の既存市街地へと明確にシフトした。特に中央線と阪神なんば線が交差する九条エリアは、梅田や難波、さらには夢洲へのアクセスに長けた好立地として、不動産開発業者の主戦場と化している。
老朽化した木造建物の用地買収が進み、更地になった区画には目ざとく「建築予定看板」が立ち並ぶ。かつては独自のルールとコミュニティの暗黙の了解によって守られていた領域が、資本の論理によって着実に切り崩されているのだ。地元の不動産関係者は「ここ1、2年での土地取引のスピード感は異常だ。古くからの権利者が高齢化し、相続のタイミングで手放すケースが急増している」と語る。