小頭症研究がもたらす希望と現実 原因遺伝子の特定と家族の今

小頭症研究がもたらす希望と現実 原因遺伝子の特定と家族の今にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

日本の医療・生命科学界をリードする研究機関の動向からも目が離せない。ノーベル生理学・医学賞受賞者である山中伸弥教授らのiPS細胞技術は、小頭症の研究にも不可欠なツールとなった。患者由来の細胞から「ミニブレイン(脳オルガノイド)」を作り出し、胎内での神経幹細胞の分裂異常を再現する実験が日常的に行われている。

一方、臨床の最前線に立つ国立成育医療研究センターでは、小児神経科や遺伝診療科が連携した多職種チームによる先進的な診療体制を構築。脳画像データと遺伝子解析データを突合する統合データベースを運用し、診断率の向上と新規治療標的の探索に挑み続けている。研究室の発見がダイレクトに臨床へ届く時代が、すぐそこまで来ている。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。