【現地ルポ】イトーヨーカドー明石店が残した「空白」と街の葛藤 2026年、郊外型Gms終焉の先にあるリアル
転機となったのは、親会社によるグループ事業の抜本的な見直しだ。コンビニエンスストア事業への集中投資を進める一方で、採算性が悪化した地方や郊外のイトーヨーカドー店舗を次々と閉鎖・解体する戦略が加速。その波は関西圏の主要拠点であった明石にも容赦なく押し寄せた。
専門特化型のディスカウントストアやドラッグストアの台頭、さらにはECモールの普及により、「1つの店で何でも揃う」というGMSモデルの強みは次第に弱みへと変わっていった。若年層の客足が少しずつ遠のき、売り場面積あたりの収益性が低下する中で、老朽化した店舗維持コストも重くのしかかる。数字と効率を最優先する経営判断の前には、地域住民の愛着や思い出も及ばなかったのが実情だ。