洋梨の切り方完全ガイド!身が崩れないプロの裏技と食べ頃見極め術
日本国内で流通する洋梨は、品種ごとに果皮の硬さや肉質の粘度(メルティング質)が大きく異なります。代表格である「ラ・フランス」と「ル・レクチェ」では、包丁の扱い方を微調整することが求められます。
まず、山形県を中心に生産されるラフランスの上手な切り方ですが、この品種は表面にゴツゴツとした凹凸(サビ)が多く、果皮がやや厚手で硬い特徴を持ちます。完熟しても果皮の色が緑からほとんど変化しないため、熟度が進んで果肉だけが柔らかくなっているケースが多々あります。皮と果肉の境界が硬直しているため、4等分ではなく8等分のやや細身のくし形に切り分け、包丁の刃元を皮に密着させて手前へ引くように剥くのが最適です。
一方、新潟県などを主産地とする「西洋梨の貴婦人」ことルレクチェの綺麗な剥き方は、より繊細なタッチが必要です。ル・レクチェは完熟すると鮮やかな黄色に染まり、果皮が極めて薄く、果肉はシルクのように滑らかになります。少しの摩擦でも表面が傷つくため、8等分にした後、刃先の薄いペティナイフを使い、皮側から光を透かすような感覚で薄く引き剥くのが理想的です。