世界のランウェイから東京の撮影現場まで――「Sasha(サーシャ)モデル」が魅了する理由と美の真実
ファッション界において「サーシャ」という名を世界中に轟かせた最大の功労者は、間違いなくサーシャ・ピヴォヴァロヴァでしょう。2000年代半ば、彼女の登場はモデル界の常識を覆しました。
モスクワ人文大学で美術史を学んでいた彼女は、当時の夫でありカメラマンのイゴール・ヴィシュニャコフに見出され、写真を大手事務所インターナショナル・モデル・マネジメントに送ったことで転機を迎えました。そのわずか数週間後、彼女はPrada(プラダ)と3年間の専属契約を結ぶという偉業を成し遂げます。プラダのキャンペーンに19シーズン連続で起用された記録は、現在も破られていません。
ドールフェイスブームの頂点とアーティストとしての顔
彼女の魅力は、妖精のような透明感と同時に潜む、ミステリアスで挑戦的なまなざしにあります。ジェマ・ワードらとともに「キャットフェイス」「ドールフェイス」時代を築き上げ、Chanel、Gucci、Louis Vuittonといった名だたるメゾンのアイコンとなりました。
キャンバスに向かい、独特の自画像やイラストを描くアーティストとしても知られています。単なる被写体にとどまらず、内面からあふれ出る知性とクリエイティビティが、服に命を吹き込む卓越した表現力へと繋がっているのです。