おせちの海老のうま煮が硬くなる理由とは?ぷりっと煮る極意と保存術
Q1:海老の頭の付け根が黒ずんでしまうのはなぜですか?防ぐ方法はありますか?
A1:海老の頭部にある内臓(ミソ)に含まれる酵素「チロシナーゼ」が、空気中の酸素と反応してメラニン色素を生成することが原因です。腐敗ではなく自然な生理現象ですが、見た目を損ないます。防止策としては、鮮度の高い海老を選び、購入後は速やかに調理すること。調理前に薄い塩水や酒で手早く洗い、煮汁で加熱した後は速やかに冷まして冷蔵・冷凍保存することが極めて有効です。
Q2:殻をむいてから煮たほうが味は染み込みやすいのではないでしょうか?
A2:味の染み込みやすさだけで言えば殻をむいた方が早いですが、おせち料理のうま煮においては殻付きのまま煮るのが鉄則です。殻とその内側には濃厚な旨味成分と香りが凝縮されており、殻付きで加熱することで身の水分蒸発を防ぎ、しっとりとした食感を守るバリアの役割を果たします。また、鮮やかな赤色による視覚的な美しさを保つためにも、殻を付けたまま調理することが推奨されます。
Q3:竹串を刺すのはなぜですか?刺さないとどうなりますか?
A3:竹串を打たずに煮汁へ投入すると、加熱時の筋収縮によって海老が不規則にねじれたり、反り返ったりしてしまいます。「つ」の字に綺麗に丸まった姿は長寿の象徴であり、重箱に美しく隙間なく詰めるための必須条件です。頭の付け根から尾の付け根に向けて緩やかなカーブを描くように竹串を刺し、加熱後に冷めて身が固定されてから串を静かに回しながら引き抜くと、美しい姿勢を保つことができます。