チャイコフスキーを唸らせた美旋律の巨匠レオ・ドリーブの真実
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ドリーブの名を語る上で欠かせないのが、もう一つの代表作であるバレエ『シルヴィア』だ。神話の世界を描いたこの作品を聴いたピョートル・チャイコフスキーは、友人への手紙の中で「これほど優美で豊潤な交響的バレエ音楽には出会ったことがない」と感嘆し、自身の作曲技術に対する深い嫉妬すら吐露している。
チャイコフスキーが感銘を受けたのは、単に踊りやすいだけでなく、シンフォニックな深みを持つ管弦楽法の見事さだった。ドリーブは劇伴を「交響曲レベルの芸術」へと高めた。ロシア・バレエ音楽の黄金期を築いたチャイコフスキーの傑作群も、彼からの強烈なインスピレーションなしには生まれ得なかったと言っても過言ではない。