前田敦子が魅せる真の表現力!進化し続ける美しさと覚悟の現在地
数ある作品の中でも、グラビア写真集の歴史に確固たる足跡を残したのが講談社から刊行された写真集『不器用』である。タイトルの通り、彼女自身が抱える不器用さや人間臭さを余すところなくフィルムに焼き付けたこの一冊は、単なるアイドル写真集の枠組みを大きく越え、ひとつのドキュメンタリー写真として高い評価を得た。
レンズの向こうに立つ彼女は、観客に媚びるようなポーズを取らない。ただそこに佇み、風に吹かれ、ありのままの呼吸を刻む。講談社が誇る鋭いビジュアルセンスと彼女の飾らない素顔が融合したことで、記号化された可愛らしさとは対極にある、生々しいまでの実存感が誌面全体から立ち上がっていた。