消えた年金はまだ戻る?未統合記録の罠と今すぐ実践すべき救済手順
社会保険庁の解体に伴い誕生した日本年金機構と監督官庁である厚生労働省は、記録の照合作業を急いだ。全加入者に郵送された「ねんきん特別便」を覚えている読者も多いだろう。しかし、あれですべてが解決したわけではない。
本紙の調査報道が示す通り、特別便の送付先不明や、受取人が内容の不整合に気づかず放置したケースが山積している。旧姓のまま放置された厚生年金記録、手書き台帳の読み間違いによるカタカナ氏名の誤登録、転職時の番号の多重発行――これらは機械的な名寄せアルゴリズムをすり抜け、宙に浮いた「未統合記録」として棚上げされた。現在もなお、厚生労働省の地下サーバーには、本来誰かの生活を支えるはずだった巨額の年金原資が眠っている。