正距方位図法とは?国連旗の理由やメルカトルとの違いを完全解説

正距方位図法とは?国連旗の理由やメルカトルとの違いを完全解説に関する主要な事実を詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

航空業界において、正距方位図法が不可欠なツールであり続けるのには極めて合理的な理由があります。航空機は船舶のように海岸線や海流に縛られず、地球上の最短距離(大圏コース)を飛ぶことが基本となるためです。

例えば、羽田や成田を起点とするフライトプランを考える際、東京を中心とした正距方位図法の地図を開くと、メルカトル図法を見慣れた目には驚くべき光景が広がります。

東京からアメリカ・ニューヨークへ向かう最短ルートを直線で結ぶと、航路は太平洋の真ん中を横断するのではなく、アリューシャン列島からアラスカ、カナダの上空を通過します。また、東京からヨーロッパのロンドンへ向かう最短ルートを直線で引くと、中央アジアではなくロシア・シベリア上空から北極海寄りを通過するルートが現れます。

フライトディスパッチャー(運航管理者)やパイロットは、この大圏航路をベースにジェット気流(偏西風)の強さや地政学的リスク(領空通過制限)を加味して実飛行ルートを策定します。中心からの距離が一目で判明するため、飛行機の航続距離(航続性能)の限界範囲を同心円1本で即座に把握できる点も、正距方位図法が航空図として持つ絶大なメリットです。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。