ナラントンガラグの現在と伝説|魔裟斗戦からOne戴冠までの軌跡
ナラントンガラグの名が日本のファンの脳裏に永遠に刻まれた決定的な瞬間といえば、2004年10月の「K-1 WORLD MAX 2004 世界王者対抗戦」における魔裟斗との一戦です。
当時、K-1 MAXのカリスマ王者として絶大な人気と実力を誇っていた魔裟斗に対し、ナラントンガラグは頑丈なモンゴル相撲と極真空手仕込みのフィジカルを武器に襲いかかりました。ガードの上からでも相手のバランスを崩す豪腕フックと、骨を断つような強烈なローキックを浴びせ、第2ラウンドには魔裟斗をロープ際まで追い詰めてあわやKO寸前の大ピンチに陥れました。
試合は魔裟斗が王者の執念で反撃し判定勝ち(3-0)を収めたものの、魔裟斗自身が試合後に足を引きずりながら「これまで戦った中で一番身体が硬く、パンチが重かった」と脱帽したエピソードは、今なおファンの間で語り継がれる武勇伝です。さらに2004年の開幕戦では初代王者アルバート・クラウスを相手に延長判定までもつれ込む激闘を演じ、ブアカーオ・ポー.プラムックとも激突するなど、K-1の黄金期に“規格外の怪物”として異彩を放ちました。