にんにくの芽が出た!毒性の有無と捨てるのが大損な科学的理由
芽が出たにんにくは安全であるどころか、健康志向の観点からはプレミアムな価値を帯びている。種子が発芽する瞬間、休眠状態にあった植物細胞は生命活動を一気に活性化させ、成長に必要なビタミン、ミネラル、抗酸化物質を爆発的に合成する。これが近年、スーパーの生鮮コーナーや高級レストランでも重宝される「発芽にんにく(スプラウトにんにく)」の正体だ。
食品成分分析の知見によれば、発芽にんにく 栄養価は通常の乾燥にんにくと比較して、活性酸素を除去する抗酸化力(ORAC値)やポリフェノール量が約1.5倍から3倍近くに跳ね上がる。さらに、リラックス効果や血圧調整作用で知られるγ-アミノ酪酸(GABA)や、エネルギー代謝をサポートするビタミンB群の含有量も大幅に増加することが実証されている。
商業的に生産されるスプラウトにんにく 効能としては、にんにく特有の滋養強壮成分スコルジニンや含硫アミノ酸アリシンが豊富でありながら、食後の胃もたれや翌日の残臭感が比較的穏やかである点が挙げられる。家庭で偶然発芽してしまったにんにくも、まさにこのスプラウト化の初期段階に該当する。捨ててしまうのは、サプリメント級の栄養素を自ら手放しているに等しい。