髭を抜くと歯が悪くなる噂の真相!三叉神経の都市伝説と毛嚢炎リスク
髭抜きを繰り返すことで引き起こされる代表的な皮膚トラブルが、毛嚢炎(もうのうえん・毛包炎)と埋没毛(まいめつもう)です。
毛穴の内部が傷つくと、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌やアクネ菌が傷口から侵入して急激に増殖します。これにより、毛穴が赤く腫れ上がり、中央に黄色い膿が溜まる毛嚢炎が多発します。毛嚢炎が悪化して「せつ」や「よう」と呼ばれる巨大な皮下膿瘍に発展した場合、激しい痛みを伴うだけでなく、治癒後もクレーター状の瘢痕(凹凸)が残る危険性があります。
さらに深刻なのが埋没毛です。毛を引き抜いた後、傷ついた毛穴の出口が防衛反応で角化し塞がってしまうと、次に生えてきた新しい髭が皮膚を突き破れず、皮膚の内側でとぐろを巻くように成長してしまいます。埋没毛は慢性的な炎症を引き起こし、黒ずんだシミのような炎症後色素沈着となって皮膚に長期間残留します。清潔感を求めて抜いたはずが、かえって肌をボロボロにしてしまう本末転倒な結果を招くのです。