平昌五輪はなぜ「無理」と騒がれた?財政難と施設の現在を徹底検証
大会招致の決定当初から、開催地である江原道(カンウォンド)平昌は厳しい現実に直面していました。国内外から「開催不可能」と危惧された理由は、主に「財政難」「工事遅延」「気候・立地環境」の3点に集約されます。
第1の要因は、地方自治体の財政規模を大幅に超える予算編成です。平昌五輪の総事業費は当初計画を大幅に超過し、約14兆ウォン(約1兆4000億円)規模にまで膨張しました。江原道の年間予算に匹敵する投資が必要となり、韓国中央政府との費用分担をめぐる対立が長期化したことで、準備作業そのものが一時停滞する事態に陥りました。
第2の要因は、主要競技会場や高速鉄道をはじめとする交通インフラの着工・施工の遅れです。特にそり競技を行うスライディングセンターやスキージャンプ台の工期が逼迫し、国際競技連盟の安全基準を満たせるかどうかが瀬戸際まで疑問視されていました。