ポカホンタス差別の真相と歴史改変|ディズニー作品が隠した過ち
作中で歌われる名曲『カラー・オブ・ザ・ウィンド』は自然との共生を称える感動的な楽曲として知られる。だが、その対極に位置する楽曲『Savages(野蛮人ども)』では、先住民族と入植者の双方を「同等に愚かな争い手」として描く両論併記の対立構造が用いられた。武力と病原菌を携えて他者の土地を奪いに来た侵略者と、自らの土地と家族を守ろうとした人々を「双方に非がある」と同列に扱う演出は、植民地主義の本質的な暴力性を意図的に隠蔽する仕掛けに他ならない。悪意なき「美談化」こそが、真の差別の構造を覆い隠す最も危険な刃となったのだ。