ラストエンペラーの「真実」が令和の日本で覚醒する——未公開日記が明かす、激動の昭和と孤独な晩年
1945年の敗戦は、彼にとってすべての終わりであり、同時に新たな地獄の始まりでもあった。ソ連軍に捕らえられ、シベリアの収容所で過ごした日々。そして中国帰国後の撫順戦犯管理所での生活。皇帝という絶対的な立場から、一人の「囚人」へと転落したプロセスは、彼の精神を根底から破壊し、再構築した。
管理所での彼は、自分で靴下すら履けない状態から、一人の市民へと「改造」されていった。この過程を、単なる洗脳と片付けることはできない。日記には、配給された粗末な食事の味に感動し、植物の世話をすることに無上の喜びを見出すなど、権力の呪縛から解放されていく一人の男の「人間的成長」が、泥臭くも生々しく描かれている。