巨匠ラッセンのイルカ画を解剖!評価額の現在とモチーフに漂う神秘
ファンやコレクターの間で伝説として語り継がれる傑作が存在する。その筆頭が、シャチの躍動感と壮大なスケールの海を描いた『オルカ・ワールド』であり、もう一つが、風と波と海洋生物が一体となった幻想美の極致『サウザンド・ウインズ』だ。これらの作品に描かれたイルカやオルカの生命力は、当時のマリンアート界に激震を与えた。
とりわけ、これらの名作における「原画」や極めて限られた関係者のみに渡されたアーティスト・プルーフ(AP版)は、市場にめったに出てこない「幻の作品」として高額で探されている。水滴の一粒まで克明に描かれた緻密なタッチと、大自然のダイナミズムが同居するこれらの幻の画稿は、現在もコレクターたちの憧れの標的であり続けている。