爆縮とは?爆発との違いとタイタン号事故の真相、驚愕のメカニズム解明
Q1:爆縮が起きるとき、中にいる人間は苦痛を感じるのですか?
A1:物理学的にも医学的にも、苦痛を感じる時間的余地はまったくありません。深海水圧による爆縮の完了時間は約2〜5ミリ秒程度です。これに対し、人間の神経系が痛覚を認識するには約100ミリ秒以上を要します。痛みを伝える神経信号が脳に到達する前に身体組織が分子レベルで破壊・高温消失するため、乗客は恐怖や痛覚を認知することなく即死したと考えられています。
Q2:爆縮と一般的な圧壊は何が違うのですか?
A2:最大の違いは「崩壊の速度」と「エネルギー集束の有無」にあります。圧壊は構造物が外圧に耐えかねて変形・座屈する現象全般を指し、比較的低速で進む場合も含みます。一方、爆縮は全方位から音速を超える勢いで物質が中心へと収縮し、断熱圧縮によって衝撃波や超高温を伴う極めて激しい動的現象を指します。
Q3:日常生活や身近な場所で爆縮現象が起きる危険性はありますか?
A3:身近な例としては、かつて使われていた「ブラウン管テレビ」や「大型の真空管」、密閉タンクの負圧事故があります。ブラウン管のガラス内部は高度な真空状態に保たれていたため、衝撃で外殻が割れると周囲の空気が一気に内部へと突入してガラス片が中心に向かって砕け散る爆縮現象を起こしました。現在普及している液晶や有機ELディスプレイでは内部が真空ではないため、爆縮が起きる心配はありません。