見えない罠レイプドラッグの被害実態と身を守るための最新防犯対策

見えない罠レイプドラッグの被害実態と身を守るための最新防犯対策に関する最新の話題を詳しく解説いたします。

「乾杯のあと、2杯目のカクテルを半分飲んだところで急激に視界が歪み、そこからの記憶が完全に抜け落ちていた」。被害者の証言はどれも酷似している。加害者が用いる薬物の多くは、水やアルコールに溶かすと味も匂いも色も変わらない。味覚の鋭い人間であっても混入に気づくことは不可能に近い。

手口は年々悪質化している。相手が席を外した隙にドリンクへ混入するクラシックな手法にとどまらない。最近では、未開封に見せかけたペットボトルに注射針で微細な穴を開けて注入する手口や、市販のエナジードリンクやビタミン剤と偽って摂取させる手口まで確認されている。アルコールと同時に摂取させることで薬理効果を急激に増幅させ、深い意識障害と前向性健忘(薬を飲んで以降の記憶が残らない状態)を引き起こすのが典型的なパターンだ。

警察庁が把握している相談件数は氷山の一角にすぎない。被害直後は身体が動かず、通報はおろか状況を把握することすら困難だからだ。「お酒に弱かった自分が悪い」と思い込まされ、泣き寝入りを強いられるケースが後を絶たない。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。