「貧しい」はもう古い?Poorの本当の意味とネイティブの使い分け
近年のカルチャーシーンにおいても、この単語の解釈をめぐる興味深い現象が起きました。ヨルゴス・ランティモス監督が手掛け、アカデミー賞を席巻した映画作品『哀れなるものたち』です。
原題は『Poor Things』。このタイトルを「貧しい人々」と直訳すると、映画が持つ奇妙で愛おしい世界観や、主人公を取り巻く人間の滑稽さ・愛おしさといったテーマから大きく外れてしまいます。映画ファンや評論家の間でも、このタイトルに含まれる「poor」が経済的困窮ではなく、愛おしくも哀れな存在に向けられた慈愛の眼差しであることが話題となりました。
現在、Netflixなどの大手ストリーミングサービスを通じて世界中で鑑賞されている本作ですが、タイトル一つをとっても、単語が持つ感情的な響きを正確に読み解くことの重要性がよく分かります。