浮動性めまいが治らない原因とは?ふわふわ感の正体と正しい受診目安
臨床現場やSNSの患者コミュニティにおいて、「MRIでも耳の検査でも異常がないのに、ずっと船酔いのような揺れが消えない」という悲痛な声が数多く見受けられます。こうしたケースの多くで注目されているのが、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)と呼ばれる慢性疾患です。
PPPDは、過去に経験した突発的なめまい(前庭神経炎や良性発作性頭位めまい症、強いパニック発作など)をきっかけに発症します。急性期のめまい自体は治癒しているにもかかわらず、脳の平衡感覚を司るネットワークが過敏状態のまま固定化され、「立っている」「歩いている」「パソコン画面やスーパーの陳列棚などの視覚刺激を見る」といった日常動作で浮遊感が3ヶ月以上にわたって持続します。
実際の患者手記や診察室の証言では、「周囲からは『気のせい』『怠けている』と受け取られ、社会生活に甚大な支障をきたしている」という精神的孤立が浮き彫りになっています。PPPDは単なる気分の問題ではなく、脳の感覚統合機能の変容という明確な機能性疾患として捉える必要があります。