都心の一等地・南麻布の米軍専用施設、Ghq接収と知られざる真相
戦後日本の歩みを描いた名作『日本のいちばん長い日』に見られるような降伏文書調印劇の裏で、都心の不動産接収は暗闇の中で加速度的に進められた。戦後80年を超えた現在、NHKスペシャルなどの歴史ドキュメンタリー番組は、保管されていた極秘公文書や元米軍関係者の証言をもとに、都心接収地の利権構造を幾度となく検証してきた。
歴史ドキュメンタリーが告発するのは、終戦直後の混乱期に固められた軍事上の優先権が、いかにして冷戦、そして現代の東アジア情勢にまで滑り込み、固定化されたかという不都合な真実である。歴史の表舞台に立ち現れる外交交渉の背後には、常に山王ホテルのような非公開空間での地ならしが存在した。